慢性副鼻腔炎(ちくのう症)の私がこれまでやってきたことと現在の対処法

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10年以上ちくのう症と付き合っていますが、最近は日常生活ではあまり気にならない程度にまで症状が改善されました。

今回は、今までに私がやってきた治療法や対処法について書きたいと思います。あくまで一個人の主観的な体験談として、読み飛ばしていただければ幸いです。

私の症状

症状が出るきっかけ

十数年前、ひどい鼻風邪をひいたのがきっかけです。

禁煙してすぐだったので、それも体質変化の原因になったのではと思っています。ちなみに禁煙後は一度もタバコは吸っていません。

症状

主な症状は以下の3つです。

  • 鼻水が喉に落ちて咳が出る(後鼻漏)
  • 鼻が詰まる
  • 鼻の奥が痛くなったり、頭痛がする

「後鼻漏」については、下に引用したページで相談されている症状とだいたい同じです。ただ私の場合は、耳の聞こえが悪くなることはありませんでした。

鼻の中は粘膜が覆っていて、鼻水などの粘液が1日に6リットル近くつくられます。この粘液は、粘膜の表面にある「繊毛(せんもう)」という細かいブラシのような構造によって喉の奥に送られ、私たちは知らず知らずのうちに飲み込んでいます。ですから、病気でなくても喉に鼻水や液がたまることはあるのです。鼻や喉を保護する体の働きですから心配ありません。
 しかし、鼻炎や副鼻腔(びくう)炎など鼻の病気でこの仕組みがうまく働かなくなると、鼻水が増えて鼻の奥にたまったり、粘っこい鼻水が喉に落ちるという症状が現れます。これが「後鼻漏」です。

喉の奥に鼻汁がたまります |よろず相談|高知大学医学部附属病院ホームページ

耳鼻科通い

最初の耳鼻科

風邪が治っても鼻の症状だけは治まらず、おかしいなとは思いつつも、熱やダルさがあるわけではなかったので放置していました。

昔のことなので記憶が曖昧ですが、はじめて耳鼻科に行ったのは、かなり日にちが経ってからで、おそらく2,3ヶ月後だったと思います。

診察結果は意外にも「なんともない」でした。

次の耳鼻科

症状は重いときと軽いときがあります。それは1日の中でも頻繁に変化します。

最初の耳鼻科で「なんともない」と診断されたので、しばらく様子を見ていましたが、症状が重いときはやはり不快感がひどいので、別の耳鼻科を受診しました。

そこではじめて「慢性副鼻腔炎」と診断されました。

ちなみに、最初の耳鼻科はそう待たずに受診できるところでしたが、この耳鼻科は、早く行って診察開始前に受付しないと1時間以上待たなければならないほど混んでいるところでした。

ここには2年くらいの間、断続的に何度か通いました。具合が悪いと感じているうちは週に1,2回受診し、それほどでもない日が続けば行かなくなるという感じです。

慢性副鼻腔炎に直接関係あるのかはわかりませんが、この時期はよく扁桃腺が腫れることがあり、それがきっかけで耳鼻科通いを再開した記憶があります。

この耳鼻科で受けた治療は以下の通りです。

洗浄

  • 先生が鼻の穴に器具を差し入れ、そこから液体を噴出して鼻の奥を洗浄。その間、液体が気管に入らないよう「えーーー」と声を出すよう言われます。
  • 喉の奥を脱脂綿で消毒。扁桃腺が腫れているときはぐっと奥まで突っ込むので、かなりえずきます。

毎回そんな感じでした。

洗浄してもらったあとは、鼻や喉ががとてもスッキリします。

ネブライザー

管の先から噴霧される蒸気(?)を、鼻と喉にそれぞれしばらく吸引します。子どもたちと一緒にやるので、薬品が入っていたとしても、ごく弱いものだと思います。

ネブライザーも、直後は鼻や喉ががスッキリします。

様子を見ながら、何種類かの薬を処方してもらいました。ステロイド系の薬もあったと思います。いちど皮膚に発疹のようなものが出たことがありましたが、そのときはすぐに薬を変えてもらいました。扁桃腺が腫れているときは抗生剤が出されました。

いちど診察に行くと2週間分は薬をもらうので、割と長く薬を飲み続けた気がしますが、正直言って「効いた」という感じはありませんでした。

市販薬

チクナイン

チクナイン

症状が比較的軽くなったのと、忙しくなったのとで、なんとなく耳鼻科通いはやめてしまいました。

効いているのかどうか定かではない薬を飲み続けるのが嫌だったというのも理由です。

耳鼻科通いをやめてからは、症状が重くなったときは市販薬の「チクナイン」を飲むようになりました。

「チクナイン」を飲むと、「後鼻漏」はある程度治まるような気がするのですが、鼻の奥の血管が収縮するのか、鼻の奥の痛みや頭痛が増すような気がします。

ハナノア

ハナノア

耳鼻科での鼻の洗浄は、結局「鼻うがい」と同じではないかと思いたち、「ハナノア」を購入しました。

「ハナノア」は、鼻うがい用の器具と溶液がセットになった商品ですが、その器具でうまく鼻うがいをすることが出来ず、2,3度試してやめてしまいました。

今やっていること

ハナクリーンSで鼻うがい

そんなとき、ネットで見つけたのが「ハナクリーンS」でした。レビューもよく、価格もamazonで2,500円程度と安かったので、ダメ元で購入しました。

結果として、私にとってこれが最大のアタリとなりました。

とにかく鼻うがいがしやすい。

ハナノアで挫折した私でも、ハナクリーンSはすぐ使えました。器具の形状も、耳鼻科で先生が鼻を洗浄する際に使っていたものに似ている気がします。

ハナクリーンS

ハナクリーンSには、お湯に溶かして使う専用の洗浄剤が付属していますが、10回でなくなってしまいます。専用の洗浄剤はそれほど高くないのですが、私は自分で食塩水を作って使っています(あくまでも私の個人的なやり方です)。

私は口から液を出すのは無理なので、そのまま鼻から出していますが、それでも非常にスッキリします。ただ、やりすぎるとかえって鼻の調子が悪くなることもありますので、様子を見ながら適宜行なうようにしています。

マスクをする

ちくのう症になってから、「空気」の変化に敏感になりました。

冬になって空気が乾くと症状が悪化します。室内から屋外、屋外から地下鉄、といった変化だけでも鼻腔が刺激されて痛くなったり、くしゃみが出たりします。

そういった空気の変化による刺激を緩和するため、調子が悪いときはなるべくマスクをするようにしています。

また、マスクは呼気による湿り気を保ちますから、鼻や喉の粘膜にはネブライザーと似た効果があるのではないかと思っています。

マスクは鼻うがいと同等か、それ以上の効果があるのではないかと思っています。

生活改善

以上のように、私は現在、鼻うがいとマスクで自分の慢性副鼻腔炎に対処していますが、症状が以前より軽くなったのは、生活態度の改善によるところも大きいと思っています。

最初に書きましたが、私は慢性副鼻腔炎になる直前まで喫煙していました。また、なってからも、偏った食事、不規則な生活、ストレスの多い仕事を続けていました。

現在、それらはかなり改善されています。

慢性副鼻腔炎の症状を緩和するには、生活の質を見直すことも大切だと思います。

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